「プロラクチン」が排卵を抑制!?妊娠との関係とは?

akachan_junyu妊娠や出産に関する本やサイトなどを見ている時「プロラクチン」という言葉を目にしたことがあるという人は多いはず。これは、一般的には母乳の分泌を促進する作用を持つホルモンだと言われており、これから妊娠、出産する女性にとって欠かせない成分です。けれども、妊活中にプロラクチンが多く分泌されることが妊娠を妨げるとも言われています。そこで、プロラクチンの作用や働きについて正しい知識をつけ、自信を持って妊活に励むために詳しく見ていきましょう。

  • プロラクチンって何?

母乳の分泌を促すことから催乳ホルモン、乳汁分泌ホルモン、黄体刺激ホルモンとも呼ばれています。下垂体前葉にある好酸性細胞から分泌されます。乳腺を発達させ、妊娠中には胎盤からも分泌することがわかっています。

  • プロラクチンの働き

・乳腺の発達

乳腺を発達させ、母乳の生成を促進します。母乳を押し出すのは「オキシトシン」というホルモンですが、赤ちゃんが乳首を吸うことで刺激を受け、プロラクチンが分泌されます。つまり、赤ちゃんにおっぱいを飲ませれば飲ませるほど、プロラクチンが分泌され、母乳がたくさん出るというわけです。

・子宮の収縮

子宮の収縮を促すプロラクチンは出産後の回復に大きく作用します。出産後は早く子宮を元の状態に戻すことが大切なので、プロラクチンを多く分泌させるためには、おっぱいをたくさん飲んでもらうのが一番です。ですから、たとえ母乳の出が悪くても赤ちゃんに乳首を吸わせるのはそういう効果も期待しているからなのです。

・排卵の抑制

プロラクチンには出産後、すぐに妊娠しないようにするため、排卵を抑制する働きがあります。ですから、次の妊娠を望んでいないのなら、やはり、赤ちゃんにたくさんおっぱいを飲ませて、プロラクチンの分泌を多くするとよいでしょう。ただし、妊娠を望んでいる人は、プロラクチンの分泌をできるだけ抑えたほうがよいでしょう。

  • プロラクチンの基準値

プロラクチンは妊娠していない時も閉経後も分泌されていますが、その量が異なります。妊娠していない通常の場合の基準値は3~30ng/ml、妊娠中では10~209ng/ml、閉経後では2~20ng/mlです。プロラクチンの値が多いと排卵が抑制され、不妊、月経不順、無排卵月経などを招きやすくなるといわれています。たとえば、妊娠していない時に血中に30ng/mlを超えるプロラクチンが含まれている場合は「高プロラクチン血症」と診断され、非常に妊娠しにくい状態になります。妊活中でなかなか妊娠できず心配な場合は、一度血中のプロラクチンを測ってもらうとよいかもしれません。いずれにしても、妊娠とホルモンは密接に関わっているので、まずはホルモンバランスを整えることが重要です。