「知ってるようで意外に知らない!人工授精と体外受精の違いとは?」

science_shikenkan何らかの理由で自然妊娠がどうしても難しい場合、次の段階として人工授精や体外受精を考える人も多いと思います。けれども、「人工授精」と「体外受精」を同じようなもの、またははっきりとした違いをよく分かっていない人も意外に多いのです。この両者の違いは、これから妊娠を考えている人もそうではない人にとっても重要な知識として覚えておくとよいでしょう。そこで人工授精、体外受精について詳しくご説明しましょう。

  • 人工授精とは

排卵日に合わせて男性から精子を採取し、女性の子宮に人工的に精子を入れるのが人工授精です。採取した精液から動きのよい精子を集めて濃縮処理したものを子宮腔内に注入し、卵子と授精しやすくします。クリニックによって多少の違いはありますが、1回あたり1~3万円ほどですので、費用は低めですが、何度も繰り返していると妊娠率が低下するところがデメリットだといえるでしょう。そのため、10回程度を目安に行われることが多く、その後は体外受精に移るのが一般的です。

  • 体外受精とは

いきなり体外受精することは少なく、人工授精の次の段階として行われる方法です。女性の卵巣から卵子、男性から精子を採取し、体外で授精させた受精卵を子宮の中に入れるというもの。精子に問題があったり、卵巣機能障害などの場合も体外受精を行うことがあります。費用は1回につき数十万円が相場なので悩む人も多いようです。成功率は20%から40%とクリニックによって大きく異なります。また、年齢や障害の程度によっても違ってきます。

このように、不妊治療としてまずは人工授精に取り組み、それでも妊娠できなかった時に体外受精という選択があるということがわかります。ただし、体外受精は妊娠率は高いものの、やはり費用が高額になるので誰でも取り組める治療法ではありません。ここで、体外受精でも妊娠できなかった時の次の段階である「顕微授精」についてご説明しましょう。

  • 顕微授精とは

体外受精の次のステップ、または精子に重度の問題がある場合に医師から勧めれる方法で、体外で授精を行うので体外受精の1種という人もいます。顕微授精にはその方法によっていくつか種類がありますが、最も主流となっているのは、顕微鏡を使って、細いガラス管に採取した卵子と精子を1個ずつ注入する「卵細胞質内精子注入法」です。人工授精、体外受精と比べて非常に効率がよく、妊娠率が高いのが魅力ですが、費用は体外受精をはるかに上回りますので、取り組む夫婦が少ないのが現状です。