体外受精の培養液で平均158kgの差!さらに出生率にも影響!?

scince_beaker不妊治療の1つである「体外受精」は、人工授精でも妊娠できなかった場合に次のステップとして行う不妊治療のことです。体内での授精が難しいと判断された場合、子宮から採取した卵子と精子を体外で授精させた後に子宮に戻すという方法。体外受精の妊娠率は20%前後ですが、どこで受けるか、年齢、生殖機能の状態によって大きく変わってきます。また、費用が高くなるため、人工授精でうまくいかなくても、体外受精に進むかどうか、悩む夫婦も多いようです。そんな体外受精についてこのたび、極めて興味深い研究結果が発表されました。これから妊娠を望んでいる人や不妊治療を始めようと考えている人は、必見ですよ。

  • 体重158gの違い

体外受精の培養液の種類によって、生まれてくる赤ちゃんの体重に差が生じることをオランダの研究チームが発表しました。培養液とは、受精卵を育てるための重要な液体であり、その種類は実に豊富です。しかし、この培養液の質が悪いと良質な受精卵は育ちません。つまり、培養液は体外受精の成功と深く関わっているといえます。オランダチームでは、2010年から2年間に渡り、836組のカップに協力してもらい、世界的によく使われている2種類の培養液を使って体外受精を行い、生まれた子供380人の出生時の体重を記録。その結果、平均して158gの違いがあることがわかったということです。また、出生率についても6%の違いが生じました。

  • 培養液の現状

培養液は受精卵を育てたり、精子の選別などの際、重要な働きを持つものであるにも関わらず、その成分等については詳細が明らかになっていないのが現状です。日本でも厚生労働省の研究班が2011年に有害な化学物質が高濃度で含まれているという研究結果を発表しています。培養液の成分等が不透明なことを危惧する声は多く、安全性を見直すべきだという声が年々高まっています。今回のオランダの研究発表を受けて、今後はますますその必要性が高まってくると思われます。