成人女性の4人に1人!子宮筋腫が妊娠を妨げる!?

medical_shikyugan年々増え続ける女性特有の病気「子宮筋腫」。その割合は成人女性の4人に1人とも言われており、特に30代から40代の女性に多く見られます。子宮筋腫に遺伝性はなく、その原因についてははっきりと解明されていません。ただ、閉経とともに小さくなることから女性ホルモンのエストロゲンが筋腫の成長に大きく関わっていると言われています。そして、この子宮筋腫が妊活にも影響を及ぼしているのです。そこで、子宮筋腫と妊娠の関係を詳しく見ていきましょう。

  • 子宮筋腫とは

子宮筋腫とは、子宮にできる良性の腫瘍のことです。悪性腫瘍のように周りの細胞を破壊することはなく、またそこから癌になっていくという心配もありません。原因ははっきりわかりませんが、思春期に筋腫核ができ、それが女性ホルモンエストロゲンの影響によって少しずつ大きくなるといわれています。そのため、生理が毎月くる間は筋腫が大きく成長していきますが、閉経と同時にだんだんと小さくなっていくのが一般的です。子宮筋腫はできる部位によって漿膜下筋腫、筋層内筋腫、粘膜下筋腫の3つに分けられます。中でも最も多いのは筋層内筋腫で、大きさはさまざま、複数個見られます。小さいうちはほとんど気付かず健診で発見されることが多いようです。小さなものはそのまま様子を見ますが、大きくなったものは切除することを勧められます。やっかいなのは、粘膜下筋腫で、こちらは小さくても症状が顕著に現れます。筋腫が子宮の内側の粘膜の下にでき、子宮内部に向かって成長するのが特徴です。月経時の出血量が増えたり、頻発月経、不正出血、貧血などが強く見られたり、受精卵の着床を妨げ、不妊や流産しやすくなります。

  • 子宮筋腫が妊娠にもたらす影響

筋腫の種類によって妊娠への影響の大きさも変わってきます。最も妊娠に大きく関わるのが筋層内筋腫。妊娠前からできていた筋腫が妊娠により大きく成長した場合、子宮内を圧迫し流産を招く可能性があるのです。妊娠と同時にホルモンの分泌が増えることで筋腫が突然大きくなることも少なくありません。また、粘膜下筋腫は子宮の表面が凸凹するため、受精卵の着床がしにくくなります。これが不妊や流産を招くというわけです。そして、いずれの筋腫にも共通するのは、筋腫があることで子宮が硬くなること。子宮が硬くなると流産しやすくなるので注意しなければなりません。さらに子宮収縮も起こりやすくなり、早産につながるケースもあります。

  • 妊娠中に子宮筋腫が発見されたら?

妊娠したことをきっかけに子宮筋腫が発覚することもありますが、何も症状がなければそのまま経過観察するのが一般的です。妊娠中期になると筋腫は弾力を増し、周りの子宮の一部のようになるので、出産には影響がないと判断されます。ただ、あまりにも大きく、胎児に影響を及ぼす場合には処置が必要かもしれません。

子宮筋腫は良性の腫瘍なので直接命に関わることはありませんが、筋腫があることが不妊を招いたり、妊娠しづらい子宮環境を作るかもしれません。また、大きさや部位によっては子宮摘出が必要になることもあるので、妊娠を望んでいる人は定期的に婦人科の健診を受けておくことをおすすめします。