不妊でも自然妊娠を諦めないための妊活ガイド

本当に安全なの?排卵誘発剤の効果と副作用!

    

不妊治療ではいろいろな薬が使われます。内服薬や注射薬など、その種類は数多くあり、それぞれの状態に合わせて処方されます。その中に排卵誘発剤という薬があります。これは名前の通り、うまく排卵できない人に処方するものですが、やはり気になるのは効き目や副作用ではないでしょうか。そこで排卵誘発剤の働きやよく処方される代表的な薬について詳しくご紹介しましょう。

 

排卵誘発剤って何?

排卵誘発剤は不妊治療中に処方される薬で、タイミング法から体外受精まで幅広く使われています。排卵誘発剤には無排卵の人、また排卵しにくい人の排卵を促すこと、そして、卵巣を刺激して卵子をより多く育てることを目的としています。飲み薬は卵巣に働きかけるのではなく、脳に作用し、卵子が育っていないと錯覚させることで排卵のホルモン分必を促進させます。一方、注射タイプは脳ではなく、卵巣に卵子を育てるように直接命令します。ですから、両方のタイプを比較すると卵巣に直接働きかける注射のほうが高い効果が期待できるのです。また、排卵誘発剤を自然排卵があるタイミング法や人工授精に使うのは、よりよい卵子を育てて、妊娠力を高めるためです黄体ホルモンを多く分泌することでよりよい卵子が育ち、受精卵を着床しやすくしたり、流産の予防にもつながるといわれています

 

排卵誘発剤の種類と特徴

排卵誘発剤にはいくつかの種類があり、効果の高さや副作用も異なります。よく使われている代表的な薬について見ていきましょう。

 

◎セキソビット

排卵誘発剤の中で最も効果が低く、一般的には無月経の人や排卵しにくい人に処方されます。1日4~6錠を5~10日間服用します。効果が低いぶん、副作用も起こりにくいという特徴がありますが、ごくまれに次のような症状が見られます。

 

「副作用」

・目のかすみ

・頭痛

・下腹部の張り

 

 

◎クロミッド・セロフェン・フェミロン

これらはよく知られている排卵誘発剤です。卵巣刺激ホルモンの分泌を促し、複数の卵子を育てることができるようにします。排卵障害が深刻でなければ、この薬でだいたいは排卵が起きると言われています。月経が不規則な人や無排卵、排卵しにくい人、さらには人工授精や体外受精をする時にも使用されています。通常は1個の卵子が複数個育つ作用があるので、人工授精の効果を高めることが可能です。

 

「副作用」

・頭痛

・目のかすみ

・多胎妊娠(約5%ほど)

・下腹部の張り

・身体のほてり

・子宮内膜が薄くなる

 

 

◎hMG製剤・FSH製剤

これらは注射タイプで直接卵巣を刺激します。飲み薬に比べて高い効果が期待できる一方、卵巣が過剰に刺激されるため、副作用には注意が必要です。薬剤の中に卵巣刺激ホルモンと黄体化ホルモンが含まれており、体外受精や顕微授精などで使用され、より多くの卵子の排卵を促進します。体外受精では10個もの卵子を作ることを目指しています。

 

「副作用」

・卵巣が腫れて腹水や胸水が溜まる

・血栓症や脳梗塞(重症化した場合)

・多胎妊娠(約20%ほど)

 

 

排卵誘発剤は妊活中の人には非常に興味があるものですが、服用または注射したからといって即効で排卵が起きるわけではありませんし、副作用があるのも事実です。ですから、きちんと医師の説明を聞き、効果や副作用のリスクもしっかりと認識したうえで、利用しましょう。