注目!卵巣年齢検査(AMH)でわかることとは?

不妊の原因はいろいろありますが、その大きな要因の1つに卵巣機能の低下があります。そして、不妊の原因を突き止めるために約1.6割のカップルが何らかの検査を受けているのが現状です。残念ながら卵巣の機能は年齢と共に少しずつ低下するため、高齢になればなるほど妊娠しづらくなるのは事実です。そこで最近増えているのがAMHと呼ばれる卵巣年齢検査です。よく耳にして気になっている人もいるかもしれませんね。そこで卵巣年齢検査について詳しくご紹介しましょう。

卵巣年齢ってどんなもの?

卵巣は月に1度卵子を排出する女性特有の臓器であり、一生のうちに排出できる卵子の数は決まっています。そのため、排卵を繰り返すごとに卵子が減っていくというわけです。ただ、その減り方には個人差があるため、年齢によって卵巣年齢をきっちりと決めることはできないのです。1つ言えるのは残っている卵子の数が多ければ多いほど卵巣年齢が若いということ。そこで卵子の数を調べるのが卵巣年齢検査の概要です。

どうやって卵子の数を調べるの?

AMHとは「アンチミューラリアンホルモン」のこと。「抗ミュラー管ホルモン」とも呼ばれています。卵子になる前の発育過程の卵胞から分泌され、この値を見れば原始卵胞の数がわかるのです。AMHと原始卵胞の数が比例していることから残りの卵子の数を予測できるというわけです

検査結果からわかること

AMHの値が高ければそれだけ卵子の数が多く、卵巣年齢が若いことはわかりますが、卵子の質まではわかりません。卵子の数が多くても質がよくなければ妊娠率は低下します。ですから、卵巣年齢が若いからといって妊娠しやすいとは限らないのです。実際に卵巣年齢検査で年齢が高いと言われた人でも卵子の質がよかったために妊娠したというケースも少なくないのです。ですから、この結果だけで不安になったり、諦めたり、自信過剰になったりするのは危険です。つまり、極端に言えば、AMHがゼロでも妊娠の可能性はゼロではないのです。

卵巣年齢検査の費用

この検査は保険適用外になります。クリニックによって多少の違いがありますが、相場としては5,000円から10,000円ほどです。この検査料に診察料がプラスされます。また、クリニックによってはこの検査を実施していないところもあるので必ず事前に確認しましょう。また、不妊治療が長引く場合にはその間に何度か検査が必要になることもあるようです。

AMHの値は上げられる?

AMHの値を上げることは卵子の数を増やすことになるため、数値の改善は不可能です。ただし、質の低下を防ぐことはできます。その方法としては、栄養バランスの整った食生活、ビタミン類を積極的に摂取する、十分な睡眠、適度な運動、冷えの改善、禁煙などです。では、増やせないのなら減少するスピードを遅くすることはできなのでしょうか。実は卵子の数の減少には体脂肪率が極端に低いことやビタミンD不足が関係していることが明らかになっています。ですから、無理なダイエットをしたり、偏った食事を続けていると卵子の減少スピードを加速してしまうのです。まずは検査を受けて、自分の卵巣年齢を確認したうえで、不妊治療について医師とよく相談し、自身でも質を向上するための努力を行うことが大切です。