不妊でも自然妊娠を諦めないための妊活ガイド

着床不全とは?不妊の原因は着床障害かも!

    

妊活を頑張ってもなかなか妊娠しない原因の1つに着床障害があります。けれども、その原因を特定するのが難しいだけではなく、たとえ原因がわかっても治療も困難だと言われています。しかし、着床不全検査を受けることで原因と治療法がわかるかもしれないのです。そこであまり知られていない着床障害や検査方法について詳しく見ていきましょう。

 

着床障害とは?

健全な受精卵ができたにも関わらず、子宮に着床しない状態を着床障害といいます。それは、自然妊娠でも体外受精でも同様で受精卵はできるのに着床しないことで妊娠が継続できず流産を繰り返してしまうのです

 

着床障害の原因

原因はいくつか考えられますが、1番は子宮内膜の状態だといわれています。子宮は受精卵が子宮に下りて来るのに合わせて厚みを増し、フカフカの状態になります。しかし、黄体ホルモンやエストロゲンが十分に分泌されないために厚くならないことで着床しにくくなるのが着床障害です。また、子宮内膜にポリープができていたり、子宮内膜炎や子宮筋腫などがある場合も着床が難しくなります

 

着床不全検査とは?

着床障害の原因を調べるために行うのが着床不全検査です。検査の方法はいくつかあり、病院によって多少の違いが見られます。

「子宮因子検査」

超音波や子宮鏡によって子宮内を検査して原因を探ります。子宮鏡はあまり聞きなれない検査機器ですがこれは超音波でも診断できない病変を見つけることができます

 

「血液検査による着床不全検査」

・感染症検査

性感染症の有無を調べます。

 

・血液凝固検査

血液が固まりやすいと血管が詰まったり狭くなったりして胚に血液が十分送れなくなるため、血液が固まりやすくなっていないかを調べます。

 

・内分泌検査

黄体機能や下垂体機能を調べてホルモン値をチェックします。

 

・自己免疫異常検査

自己防衛の抗体が強くことでせっかくできた受精卵を異物と認識し、攻撃することがあるため、過剰に反応していないか調べます。

 

・染色体異常

染色体の異常の有無を調べます。

 

・リンパ球混合培養検査

医療機関によっては行わないところもありますが、夫婦の細胞が似すぎていないかをチェックします。これは着床する時に大きく関わってきます。人間の身体は細菌など異物が体内に入ってくると身体を守ろうとする自己免疫機能を持っています。授精卵も普通に考えると身体にとっては異物なので攻撃しようとすると考えられますが、実は母体に妊娠を維持しようとして遮断抗体を作り出すのです。遮断抗体は受精卵を覆うことで身体が異物と認識して攻撃しないようにするものです。しかし、夫婦の細胞が似ていることで遮断抗体がきちんと生成されず、受精卵を攻撃してしまうのです。そこで、夫婦の両方のリンパ球混合培養検査を行い、細胞が似すぎていないかを調べます。もしこれが原因で着床しないということがわかれば、リンパ球移植という治療法があります。

 

リンパ球移植とは?

夫婦の細胞が似すぎているため遮断抗体ができないことがわかった場合、リンパ球移植という治療法があります。これは相手の血液からリンパ球を取り出し、パートナーに移植するもので、受精卵の着床拒絶が軽減できるということです。ただし、リンパ球移植については、医師の中でも推奨派と否定派に分かれており、否定派は副作用を心配しています。ごくごく稀ではありますが、かなり重篤な副作用が現れることがあるのも事実。だからといってそんなに怖がる必要はありません。この治療法を行う時は、拒絶反応予防のためにさまざまな検査を受けなければならないので、それらをクリアしていれば安全だといえるでしょう。

 

着床不全検査を受けるのはどんな人?

この検査は不妊治療中の人が誰でも受けるものではありません。体外受精で健康な胚を移植したのに2回以上着床しなかった場合、医師にすすめられて受けるケースがほとんどです。もちろん、ケースバイケースですから、さまざまな理由で早めに検査をすすめられることもあるようです。そして、検査を受けた人の実に80%以上の確率で何らかの異常が見つかるようです。

 

検査で異常が見つかった時は?

もし、検査を受けて何らかの異常が見つかった時には治療を行います。

・血液凝固検査で異常

血液をサラサラにする薬剤を移植の際に服用

 

・内分泌検査で異常

薬剤や漢方薬でホルモン分泌を調整し、子宮環境を改善

 

・自己免疫異常

漢方薬やステロイド剤を処方

 

いずれにしても着床を妨害している原因があるのなら、できるだけ早く検査を受けるのが賢明です。パートナーとよく話し合い、医師の話をよく聞いたうえで検査を受けるかどうか決めるとよいでしょう。