化学流産って何?気付かないまま流産することもあるってホント?

妊娠初期におこる流産には原因を含めていくつかの種類があります。その中の1つが「化学流産」です。たとえ、妊娠検査薬で陽性になってもその後の妊娠が継続できず流産してしまったり、妊娠に気付かずに流産してしまうケースもあるようです。そんな化学流産について詳しくご紹介しましょう。

化学流産とは

正常に受精し、受精卵が子宮内膜に着床したけれど、妊娠が継続できなくなった状態を化学流産といいます。妊娠第6週に入るころまでには胎嚢が確認できるのが普通なのですが、化学流産の場合、この胎嚢が確認できません。それによって化学流産だと診断されます。

化学流産の確率

全妊娠のうち、流産の確率は8~15%だと言われています。けれども、この中に化学流産のすべてが含まれているとは限りません。実は妊娠に気付かないまま化学流産をおこしているケースも少なくないからです。ですから、化学流産の確率は今のところはっきりとわかっていないのが現状です。

化学流産なのに検査薬では陽性反応?

化学流産では不思議なことに妊娠検査薬では陽性反応を示すのです。なぜなら、妊娠検査薬が妊娠の判定基準にしているHCGホルモンを感知しているからです。化学流産の場合でも受精卵は着床しているため、妊娠時に見られるHCGホルモンの分泌が急激に増えるのです。ですから、タイミングにもよりますがこのホルモンが増えている時に検査をすれば当然ですが陽性反応を示すというわけです。ただし、生理不順人は生理が遅れていても妊娠検査をしないことも多く、その場合は妊娠に気付かないまま化学流産してしまうこともあります。

どうして化学流産してしまうの?原因は?

原因ははっきりわかっていませんが、染色体異常という見方が濃厚です。この場合、母体側というよりも胎児側に問題があるといえるでしょう。

化学流産の症状

流産のイメージは大量出血かもしれませんが、化学流産の場合、大量に出血するということはありません。人によって違いはありますが、生理ほどの出血量が一般的なようです。さらに出血する期間もだいたい1週間ほどなので生理が遅れてきたんだと思う人も多いのです。また、妊娠初期のつわりがみられる人もいますが、化学流産を起こすとつわりが突然治まります。

化学流産は予防できるの?

残念ながら化学流産は予防できません。その多くが染色体異常という胎児側の問題なので母体側での予防法はないのです。ただし、化学流産をおこした後は比較的早く正常に生理がくるので、次の妊活も可能です。今回は流産しても次はうまくいくことも十分考えられますので、それほど不安になることはありません。ただし、妊娠→化学流産を何度も繰り返す場合には、不妊症かもしれません。体に負担もかかるので、まずはしっかりと検査をすることが大切です。