知っておきたい!HCG注射のデメリット

排卵日をほぼ特定できることから注目されているHCG注射。接種後、24~36時間後に排卵を起こすことができる、不妊治療に欠かせない注射です。けれども、そんな便利なHCG注射ですが、メリットばかりではありません。やはりデメリットもあるのです。ただ、副作用やデメリットについては医師の見解に大きな相違も見られますので、心配な人は何件かのクリニックで詳しく話を聞いてみるとよいでしょう。ここでは一般的に言われているHCG注射のデメリットについてご紹介しましょう。

HCG注射の副作用

代表的な副作用は「OHSS」。これは卵巣過剰刺激症候群のことで卵巣に過度の刺激を与えることでみられるさまざまな症状を指します。具体的には卵胞の腫れ、痛み、吐き気、腹水など。やはり、強制的に排卵を促すのでかかる負荷は想像以上なのかもしれません。もちろん、HCG注射を打った人すべての人に副作用が見られるわけではありません。比較的起こりやすいのは35歳以下のやせ型の女性のようです。

HCG注射のデメリット

排卵を促進するというとてもうれしい効果が期待できる反面、強制的に卵巣を刺激して排卵を促すことによる支障もゼロではありません。最もよく指摘されているのは卵子の自然な成長を阻害し、卵子の質を低下させてしまうということです。そもそもHCGは妊娠されると分泌されるホルモンです。これが尿中に排出されることで妊娠検査薬が陽性を示すわけです。細かくいうと排卵時に分泌されるのはLHというホルモンなのですが、構造や働きが似ていることからHCGが使われているそうです。ですから、本来ならLHを注入するのがよいのですが、これは薬剤として合成するのが非常に困難であることから構造が似ているHCGを使っているのです。そして、LHが排卵の時の短期間だけ分泌されるのに対して、HCGは長期に渡って体内に残留してしまうのです。これが女性ホルモンのバランスを崩すというわけです。生理周期の乱れや卵子の自然な発育を阻害し、残念なことに不妊治療で注射を打ったのに逆に妊娠しにくくなるというデメリットもあるということを認識しておきましょう。

このようにHCG注射は排卵日がわかるという大きなメリットがありますが、その反面体のリズムを崩してしまうというデメリットもあることをしっかりと理解したうえで受けるかどうかを判断することが大切です。これらの理由からHCG注射を不妊治療に取り入れない方針の医師もいます。反対に副作用やデメリットの説明もないまま、すぐに注射を勧める医師もいます。当然ですが注射を打つ前にはこれらの説明がなされるべきです。そう考えると信頼できる医師かどうかを見極めるポイントにもなりそうですね。