流産が3回続いたら「子宮頸管無力症」かも!

不妊治療を乗り越え、せっかく妊娠したのに残念ながら流産してしまうことも少なくありません。流産にはさまざまな要因があり、人それぞれ異なりますが、何度も繰り返す場合は「子宮頸管無力症」かもしれません。あまり聞きなれない名前ですが、流産が続いてよくよく調べてみたらそうだったというケースもあるようです。そこで子宮頸管無力症について詳しくご紹介しましょう。

子宮頸管無力症とは?

子宮頚管は、子宮の下のほうに位置し、子宮腔と膣をつないでいます。出産のときは赤ちゃんの通り道になるところですが、妊娠中はしっかりと閉じて赤ちゃんを支え、出産が近づくと子宮口が柔らかくなり、徐々に降りてきた赤ちゃんによって子宮頚管は短くなります。けれども、妊娠中期でまだ子宮口が開く時期ではないにも関わらず、開いてしまうのが子宮頸管無力症です。通常はエコー検査を行い、子宮頸管が短くなっていること、内子宮口が開いていること、羊水腔がつき出していることなどが認められると子宮頸管無力症と診断されます。流産や早産の原因としては20%ほどを占めていますので、流産が続いておかしいなと思ったら疑ってみる必要がありそうです。

原因は?

今のところ、はっきりとした原因はわかっていません。考えられるのは、子宮頸管の強度が弱いことです。もともと子宮頚管が短かったり、子宮の奇形などの先天的な要因かもしれません。その他、出産時に子宮頚管が裂傷したり、子宮に何らかの外科的手術などを行った場合、子宮頚管の強度が低下することもあります。

自覚症状は?

自分で感じる自覚症状はありません。妊婦健診のエコー検査でわかることがほとんどです。妊婦健診では中期以降になると毎回、内子宮口の開き具合や子宮頚管の長さなどを確認しますので、そこでわかるようです。

治療法は?

子宮頸管無力症とわかったときは、状態によってそのまま経過観察する場合と手術を行う場合があります。手術は子宮頸管を糸やテープで縛る「頸管縫縮術」が一般的です。術式は2つ。1つは「シロッカー法」と呼ばれるものでより子宮腔の近くを縫うので高い効果が期待できる反面、膀胱損傷などの合併症のリスクもあります。もう1つの「マクドナルド法」は抜糸後すぐに分娩できるのがメリットです。

予防するには?

残念ながら先天的要素や手術歴などが要因のため、予防は難しいのが現状です。そのため早く発見することが何よりも重要です。定期検診は必ず受けるのはもちろん、過去に子宮頸管無力症と診断されたことがある人は医師に相談しも適切な対応を行いましょう。たとえ診断されても、慎重に対応することで妊娠を継続し、出産できる可能性は高いといえます。ただし、子宮頸管無力症と診断された場合は、性交渉は控えるのが賢明です。刺激を与えることで思わぬトラブルが起きるかもしれないので、パートナーにもしっかりと理解してもらうことが大切です。